「せっかく二人っきりにしてあげたのに・・・」



「貴子は無理だろ?仕事があるんだから」



紫月が葵の頭をポンポンと軽く叩く。



「良い考えだと思ったのに・・・」



ちょっと唇を尖らせる子供っぽい葵を見て紫月は抱きしめた。



「し、紫月っ」



「お前は可愛いな」



耳元で囁かれて葵はくすぐったさに身をよじった。



「この際、恭臣には一人で宿題をしていてもらおう」



「えっ?」



顔を上げた瞬間、唇を塞がれた。



「ん・・・・っ・・・」



閉じた唇は紫月の舌でなんなく開かされ舌を絡め取られる。