「だって・・・」



紫月を真っ直ぐ見ることができずよそを見る。



紫月が長く濃いまつげを伏せ、ふっと息を吐いた。



「男と話しているお前を見て独占欲が出た・・・」



「えっ?」



顔を上げた途端、紫月の親指が葵の下唇になぞるように触れる。



そして頭が傾けられた。



「ん・・・・・」



再び容赦ない紫月のキスが葵を刺激する。