まただ・・・



恭臣くんは貴子さんの事が好きなんだ。



葵は貴子と笑顔で話をしている恭臣を観察して思った。



「あたし忘れ物しちゃったから取ってくるね?」



「葵様、おっしゃってくださればわたしが」



すぐに貴子が申し出る。



「いいの 恭臣くんの話し相手をしていて下さい」



葵は足早に部屋を出た。