目が覚めるとまず頭に浮かんだのは紫月のこと。



本当にあたしの事愛しているって言ったんだよね・・・・。



舞い上がりそうだ。



ずっと好きだったから・・・すごく嬉しい。



もう一人じゃない。



家族が亡くなってしまって、一番今安心感を得られた。



紫月が昨日約束してくれた日本の温泉に一度行ってみたかった。



紫月とならどこでもいい。



紫月とならどこへも行かなくてもいい。



葵は羽布団の中で微笑んだ。