京一郎は必要な処置をしていく。



「薬が効いていたから肺炎はまぬがれたけど熱が高いから子猫ちゃんはまたベッドでおとなしくしているしかないな」



葵の細い腕に注射を打つ。



その痛みも分からず、葵は眠っている。



紫月は離れたところで椅子に座りその様子を見ていた。



「お前も顔色が悪いぞ」



京一郎が紫月のところに来た。