葵の顔をよく見ようと顎に手を置いて上を向かせる。



「葵!熱があるじゃないか!」



頬が赤く上気している。



葵の額の上に手のひらを乗せかけるが、葵は触られないようにあとずさる。



「大丈夫だよ・・・」



小さく微笑む。



「大丈夫な訳が無いだろう!」



腕を取って引き寄せると額に手を置く。