「急に動いた時に・・・・」



カルテには今までの熱の経過が書かれている。



「・・・熱は下がったね 貧血が出ているからちゃんと薬は飲んでね。鉄分が取れる食事も あと3日は寝ていること 」



「起きていちゃだめですか?」



「寝ている事」と言った京一郎の言葉に葵の顔が暗くなる。



「う~ん・・退屈なのはわかるけど 紫月を心配させたくないでしょ?」



そ、そのとおりだけど・・・



「じゃあ・・少しだけOKね?」



うつむく葵を見て京一郎が微笑んだ。