「翔太!」

あの、近くにいた『翔太』という、少年の母親が来た。

「翔太、平気なの?」  

「うん。」

「なに馬鹿やってるのよ。徹夜してフラフラして車にひかれるとか、馬鹿よ。」

「僕はひかれてなんかないよ。」

「この子は?」

「クラスメイトだよ。助けてくれた。」

「この子……………………何処かで見た…………」

「あ、では。」

と、お医者さんが部屋から出て行った。