では、頑張って頂こうと思います。




「紫苑ちゃん!徹夜して、やっと出来たよー。」

帰り道、翔太が言った。
徹夜したのに、こんな時間になったのは、やはり、寝不足で頭が上手く働かなくて、休み時間にもやらされたから。

「平気?フラフラしてるけど。」

「あ、うん、平気。」

「ホントに?」

「やだな。こんな事で心配されるなんて。」

横断歩道を渡った。
青信号だから、渡っても良いはずだった。

私は、気がついた。
でも、翔太は、寝不足でフラフラしてたし、頭も働いてないから、気が付かなかったらしい。