「涙さんの病気は思った以上に進んでいます。」

何を言いたいの?この医者は…

さっきからもう、何がなんなのかわからない。

「……このままでは、涙さんの余命はわずか1年です。」

その時、頬に何か冷たいものがつたったような気がした…

周りの音なんて何も聞こえないくらい、私は泣いた…

私は、自分がこんなにも脆いとは思っていなかったけど、やっぱり余命宣告はきついなぁ……

「ぅ……ぁあああぅっ!!!!あぁっ、ぅぁああああっ!!!!」

それから、何分泣いたんだろう?今日、海翔が来なくて良かったって初めて思っちゃったよ。

目が腫れて、痛いかも…

海翔には、言わないでおこうか…

どうしたらいいのだろう?心臓が苦しい…あと、1年なんて…普通に信じられない…