「何しに来てるの?毎日毎日。」

「はぁ?見舞いに決まってんだろ~。はやく学校来れるといいな!」

海翔。小さい頃からの幼なじみで、何かと私をきにかけてくれる。

結構、優しかったりする。毎日お見舞いに来てくれるのは、嬉しいけど…

「友達と放課後遊んだりしなくていいの?」

海翔がもし、わたしのために友達の誘いを断っているならすごく悲しい。

「お前、自分のために断ってるとか思ってんだろ?」

「違うの?」

「はっ笑。んなわけねーだろ!俺が友達いねーだけだから、心配すんな!!」

「それよりさ~。涙…勉強教えてくれ!テスト近いんだよ!!」

実は、海翔には言いたくないけど。海翔が来てくれるだけで私の一日が虹色に変わるくらい

楽しい時間、楽しい一瞬だったりする。

だって!病院は冷たくて、友達もいなくて、パパもママもいない…

だから、海翔がいるだけ、友達がいるだけで私はとっても楽しいんだ。