虎夏を執務室に送り、私は自室に戻った。
戻ると、そこには訪客が居た。
「お。やっと戻ってきた」
「勝手に、入ってて、ごめん」
そこに居たのは、準幹部の天川密流(あまがわ みつる)、19才と鈴ヶ宮風音(すずがみや かざね)、18才だった。
密流は「水操作」、風音は「植物操作」の能力を持つ。
密流と風音は幼馴染ということもあり、似たような恰好をしていた。
色違いでお揃いのマフラー。お揃いのスーツにお揃いの黒のリボン。お揃いずくめだ。
密流は黒の長ズボン、風音は同じ黒のショートパンツに黒タイツ。
密流のローファーも風音のショートブーツもしっかりと手入れされている。
密流は青色の瞳に水色の髪、風音は緑色の髪に黄緑色の瞳だ。
風音はいつも前髪で左眼を隠し、マフラーの中で長い髪を一つに結っていた。
優しい二人だが、怒らせると怖い。二人で首領以上の殺気を発していた時は部下が何人か気絶していたのは記憶に新しい。
「どうしたの?私への用事?」
「イエス!これ。俺からのお届け物」
「私に?」
「うん。密流が見つけたの。だから、二人で、お届けに参りました」
風音の言葉を聞きつつ開けてみる。
中から出てきたのは絵本だった。
「…絵本?」
「白雪姫、人魚姫、シンデレラ…。私も、知ってるお話…」
「なんで絵本?子供じゃあるまいし」
密流の言葉に思いつくものがあった。
「…漣さんからかも」
「漣さん!?まさか!だってあの人って」
「死んだって言われてる。でも、毎年この時期にこうやって子供向けの本とか人形とかが送られてくるんだ」
「…それは不思議なこと、だね。もしかしたら…」
「うん…」
これだけが、もしかしたらという希望を抱かせてくれる。
もちろん確信は無いが。
「届けてくれてありがとう」
「いえいえ」
「それじゃ、私達は、これで」
そう言って退室していく二人を見送り、もう一人の訪客に声を掛けた。
「隠れてないで出てきなよ。鈴―――」
そう、私の相棒に。
戻ると、そこには訪客が居た。
「お。やっと戻ってきた」
「勝手に、入ってて、ごめん」
そこに居たのは、準幹部の天川密流(あまがわ みつる)、19才と鈴ヶ宮風音(すずがみや かざね)、18才だった。
密流は「水操作」、風音は「植物操作」の能力を持つ。
密流と風音は幼馴染ということもあり、似たような恰好をしていた。
色違いでお揃いのマフラー。お揃いのスーツにお揃いの黒のリボン。お揃いずくめだ。
密流は黒の長ズボン、風音は同じ黒のショートパンツに黒タイツ。
密流のローファーも風音のショートブーツもしっかりと手入れされている。
密流は青色の瞳に水色の髪、風音は緑色の髪に黄緑色の瞳だ。
風音はいつも前髪で左眼を隠し、マフラーの中で長い髪を一つに結っていた。
優しい二人だが、怒らせると怖い。二人で首領以上の殺気を発していた時は部下が何人か気絶していたのは記憶に新しい。
「どうしたの?私への用事?」
「イエス!これ。俺からのお届け物」
「私に?」
「うん。密流が見つけたの。だから、二人で、お届けに参りました」
風音の言葉を聞きつつ開けてみる。
中から出てきたのは絵本だった。
「…絵本?」
「白雪姫、人魚姫、シンデレラ…。私も、知ってるお話…」
「なんで絵本?子供じゃあるまいし」
密流の言葉に思いつくものがあった。
「…漣さんからかも」
「漣さん!?まさか!だってあの人って」
「死んだって言われてる。でも、毎年この時期にこうやって子供向けの本とか人形とかが送られてくるんだ」
「…それは不思議なこと、だね。もしかしたら…」
「うん…」
これだけが、もしかしたらという希望を抱かせてくれる。
もちろん確信は無いが。
「届けてくれてありがとう」
「いえいえ」
「それじゃ、私達は、これで」
そう言って退室していく二人を見送り、もう一人の訪客に声を掛けた。
「隠れてないで出てきなよ。鈴―――」
そう、私の相棒に。

