塩顔男子とバツイチ女子



「美白ちゃんも変わったね」

「変わってます?」


最初に会った時――ばあちゃんのお店で、北斗くんが咄嗟についた嘘が原因で美白ちゃんが激昴して。それからバーベキュー時。どこかツンツンしたオーラが放たれていて、私の顔もほとんど見てくれなかった。


「穏やかになったっていうか。表情も雰囲気も。バーベキューの時は全然話せなかったから、今こうやって話せて良かった」

「もし変わっているとしたら、それはみんなのおかげだと思います。北斗くんと言い合いになった事もあるし――私がいけないんですけど。でもそのおかげで蒼と仲良くなって北斗くんとも打ち解ける事が出来たし、こうしてなつみさんとも話せるようになりました」


美白ちゃんは清々しい綺麗な笑顔で。本心で話してくれている事が分かる。
みんないい子だな。最初の出会いはとんでもなかったけど。大学生の恋愛に巻き込まれた…と思ったし、オバさん呼びにもショックを受けた。でも美白ちゃんはそれだけ北斗くんを好きだったのだろうし、取っつきにくそうだと思っていた北斗くんも全然違った。蒼くんと優斗くんも真面目で友達思いだし夢に向かって頑張ってる。


「なつみさん、良かったら連絡先交換しませんか?今度またゆっくり話してみたいので」

「うん!今度一緒に食事に行こう」

「私こう見えてそこそこ飲むので」

「ホントに?じゃあ飲みに行こう。私は結構飲むよ」


この歳になって年下の女の子と友達になれるなんて。水分補給に戻ってきた蒼くんは私達が連絡先を交換した事を知ると、目を限界まで見開いて「マジか!!ありえない大事件!」と叫んだ。