ー昴と連絡を取れずにもう2年。
私にとってその2年は、とっても長く…。
表しきれない感情でいっぱいだった。


逢いたくて…逢いたくて…どうしようもない。
元気かな?風邪ひいてないかなって。
2年間、そんな事が頭の中でループしている。


麻那「ねー?想いを寄せる相手ってなに?」

これが、私のクラスメイト
〝最上麻那〝 穏やかな女の子

りほ「んー。色々あるんじゃないかな?」

麻那「色々って⁇」

りほ「友達だったり、家族だったり、恋人だったり?」

麻那「でも、家族に想いを寄せるのかな?」

星菜「そんなの、なんとなくの想いがあるでしょー?例えてるだけじゃない?」

この子も私のクラスメイト
〝相馬星奈〝 さっぱりしててかっこいいの。

麻那「そっか…」

りほ「それで、なんでいきなりそんなこと?」

麻那「ん〜、聞きたくなったの。」

りほ「変なのー。」

麻那「そんなりほだって、想いを寄せる人居るんじゃないの〜?」

りほ「遠くにね…。全然逢ってないけど」

星菜「え、なになに。両思いってやつ?」

りほ「私の話はいいの!!もうすぐ夏休みなんだから、色々計画立てないと。」

星菜「はいはい…。」

りほ「8月の半ばって空いてる?」

星菜「私は大丈夫」

麻那「ごめん〜。田舎に帰るの。」

星菜「お盆過ぎてるよ?」

麻那「今年は、転勤から帰って来たお父さんも居るし、長めにいたいって。」

りほ「そっか…」

麻那「しかも、夏休み始まってからすぐいくんだって…」

星奈「麻那、おばーちゃん家どこだっけ?」

麻那「広島だよ。」

先生「ほら、そこ。いつまで残ってるんだ?」

りほ「すみません、帰ります!」

星菜「じゃあ、この話はまた今度だね」

麻那「かえろっか。」


ー麻那が、広島へ行く。

昴に、逢えるかもしれないんだね…。

私も、行きたいな。逢いたい。逢いたいよ…