「感情によって起きる紛争や憎しみを抑えるためにね」


「え、うん」


「ロボットになるしかないと思ったの」


「なんてコメントしたらいいか」


「私は人型ロボットで」


「そりゃそうでしょ」


「珠璃はゴリラ型ロボット」


「ふざけんな」


「いいでしょ」


「そろそろ本気でムカつくんだけど」


「え、なんで?」


「ゴリラだから」


「私ゴリラ好きなのに」


「お前の好みとか知らねえわ」


「ちなみにゴリラの学名はね」


「うん」


「ゴリラ・ゴリラ」


「とてもどうでもいい」


「ちなみに珠璃は何願うの?」


「私?」


「うん」


「……幸せになりたい」


「可愛い答えだ~」


「美味しいものが毎日食べられて」


「ふむふむ」


「可愛い洋服が沢山あって」


「ふむふむ」


「まともな親友が欲しい」


「ふむふ……え?」


「え?」