「だって……だって……」


「なに」


「私は……独り身……だし……」


「なんか珍しくネガティブ」


「だから……せめて妄想の中じゃ……」


「あ」


「……って思って……だから……」


「もしかしてめいがパラダイス聞いた理由って」


「……って考えたけど……やっぱり……」


「恋愛の楽園を妄想で展開してたから……?」


「でも……だって……って思うし……」


「聞いてねえな」


「だって!!!珠璃は!!!」


「!?……いきなり叫ばないでよ」


「あなたは、既に現実世界が楽園!!!」


「そうでもないけど」


「でも、私は……私は!!!」


「なに」


「既に現実世界がバットエンド!!!」


「もうエンドしちゃってんのね」


「はあ……。」


「大丈夫?」


「なわけないでしょ……」


「今日ちょっとキャラ変してたね」


「まあね」


「あれ、電話きてる……もしもし」


「!!!!」


「デートの話?あー、そういえば……。……………………。」


「……………………。」


「ん?ああ、ちょっと殺意感じただけだから大丈夫」