新入生なんかに興味ない。 何人入部してくるか、なんて、美術部にはどうでもいいこと。 僕は今日も、 先の丸まった鉛筆をやわく紙に滑らせ、 持ち手がはげ、毛先が色づいた筆と独特の匂いを持つ色と共にひとつを仕上げる。