「おお!直景よ!遅かったではないか」 父上は酒を呑んだのだろうか、顔が赤い。 「頂いた書物を読んでいました」 上機嫌な父上は早く話したそうだ。 「熱心なことだ。さて、我が息子よ、旗本様の御娘だ、喜べ」 旗本様の、娘… 「と、とても、嬉しゅうございます。私に、務まるか、」 承認されたので事実上では夫婦となるが、実際に我が家に来られるのは私が正式にこの家の主となった時だそうだ。