黒猫の香音(後編)

「…お姉ちゃん大丈夫?どっか痛いの?」


心配そうな陽を見て瑠華は服の裾で涙を拭うと、未だ不安定な表情の侭ニカッと笑ってみせた。


「いや…嬉しいんだ。


お前に逢うの久し振りだから、だから嬉しくてお姉ちゃん泣いちまった。」



そして又陽の小さな頭を優しく撫でた。



それに答えるかのように陽も小さく微笑んだ。



「瑠華ちゃん…」



美月がそう呟いた直後、瑠華は改めてそちらの方に向き直り本題に切り出す。



「おばさん、ちょっと訊いても良い?」



「…?」