黒猫の香音(後編)

「未だガキの癖してえらい形相で睨んどったなぁ…

、てゆうても所詮はガキや、涙と鼻水でグッチャグチャやったわ。

歳は2~3位やったか?

ようあの"人気の無い寒い樹海の中"に一人で彷徨いとったなぁ思うわ、あれは親にでも棄てられたんやろ。

今の御前と恐らく棄てられたあの子供…よう似とる。」



その惨めな顔が特にな、と言いつつ紫吹は未だ笑いが止まらない。


会話の途中で風穴一つでも作れば其の煩い口を閉ざす事も容易いと解っているのに何故か香音は其れをしようとはしなかった。


否、"今"は其れが出来ないのだ。



只の偶然という事もあるかもしれないがもし可能性があるのならー…