黒猫の香音(後編)

「…『親友』に言われる程笑ってなかったんだね、私。」



「本当、無愛想な奴がよく今まで接客業やってたよな、『陽』だってこんな笑わねぇ母ちゃんに待たれるの嫌だろ。


分かったらとっとと店行くぞ、店‼」



そう言いながら瑠華は香音の腕を無理矢理引っ張る。



「自分で歩くってば!」


どちらもぶっきらぼうな物言いだったが香音は瑠華に引っ張られながらも静かに笑っていた。