ラブ・ミー



しばらくしてチャイムがなり、

先生が入ってきた。


「はいでは、席についてください」


先生はだいぶ年のいったおじいちゃん先生。



さっそくはげぽんなんてあだ名が付けられて
クラスはいい雰囲気だ。




……あれ?私の隣の席、空いてる


誰だろ……





ーガラッ


「すみません!遅れました!!」


みんなが席についている中
勢いよく開いた扉に皆の視線が集まる。




うわ……



すっごく


かわいい、美人?清楚系



そういった彼女は教卓の紙を見て

私の隣の席に座った。




私はにこっと話しかけた

「入学早々大変だね!おはよう!」


彼女はパッと笑顔になり

「おはよう!寝坊しちゃって……恥ずかしい」


と少し照れた。



えーーなにすごく可愛い

目もおっきくてくりくりだし
ほっぺもほんのり赤くて
肩までのサラサラ黒髪

ニコッと笑った時の歯が白く眩しい




「私、この辺の地域じゃないんだ、だから友達いなくて……」

彼女は目線を落として少しモジモジしながら言った。




え、何ほんとに可愛い


「何言ってんのもう私たち友達っしょ!」



するとまた彼女は白い歯を見せてにこっとわらった



「私鈴木陽海!」

「私は中野春乃(なかのはるの)」