澪 「1組あった」
いち子「ほんとだ!!なんか緊張」
澪 「あんた緊張なんかしないでしょ!笑」

私達は教室に入る。

「邪魔だ、どけよ」

いち子「は?痛いわ〜誰だよ」
「口の悪い女。ついでに厚化粧。気合い入れすぎて痛い」

なんなのこいつ。
超絶ムカつく。

初対面であたしに文句を言ってきた嫌味な男は、嫌味なくらいのイケメンだった。

澪「誰だか知らないけどかっこよかったね、いち子好きそうじゃん!」
いち子「はぁ?辞め辞め!笑 あんなん顔が良くたってあんな意地の悪そうな男勘弁!笑」

確かに見た目はめっちゃタイプだった。
180cmくらいありそうな身長にすらっと細い体。
ちょっと長めの茶髪をなびかせて、気だるそうに自分の席へと着いた男。


-まぁ確かに…顔はいいけど、あんな奴死んでも好きにはなれないわ-


自分の席を探した。
窓際の後ろから2番目…

-えっちょっと待ってよ。最悪-

あたしの後ろ、窓際の一番後ろの席は、さっきのあいつだった。

渋々席に着くとさっきの男は言った。

「まぢかよ。ついてねーな」


-はぁ…よりにも寄って…
どうなっちゃうの、あたしのビューティフルライフ。泣-