「っていうことがあってね、、もうホンット最悪…!!」


月曜日。教室につくなりすぐさま私は柚葉に金曜日の出来事を報告した。



「へぇ~、でもいいんじゃない?

美羽もその…藤くん?利用しちゃいなよっ!」



…事の重大さを全然わかってないな柚葉!!


私がいかにえらい目にあったかを事細かに説明したのに柚葉のこのお気楽反応。


「…信じらんない。

大体利用するって何!?」



「んー、工業高校来たのに美羽ってば男の子との接点ほぼゼロじゃん?

せっかく近寄ってきてくれる子も門前払いじゃん?」



「まぁ、その通りですけれども。」


そう、柚葉の言う通り私は男の子との接点がない。


向こうから寄ってきてくれることもあるけど、人見知りが炸裂してなかなか心を開けない。


そして、そもそも興味を持てる子に出会えない。


「でも、藤くんとの関係は美羽のドジのおかげで断ち切るに断てないわけだよ。

そっから仲良くなれれば人の輪とかも広げていけるんじゃない?」



「いや、、いやいやいや~冗談キツいわ柚葉ってば~~。

仲良くとか私無理だよ。あんなの。知り合ってその日に確信したの!!」


「今だけだってどうせ!

私はやっと美羽もいい人を見つけられるかもしれない希望の光に出会ったことに、歓喜してるんだよ!?」