青春アンサー




藤くんと不本意ながら知り合った日から数日。


ちょこちょこ向こうから連絡が来る。


っていうか夜、オールとは言われなくても少し付き合って?と寝る前の1~2時間ほど通話をさせられる。



そこで、わかった事が1つ。



藤くんはとっても適当だ。



それはそれはもう、かなり。本当に。


話している内容も本心なのか冗談なのか全くわからない。


いつもヘラヘラしていて掴めない。



でも人付き合いはとても上手なんだってわかる。


そういうのがすごい苦手な私も、藤くん相手だとあまり壁を作らず、素で接することができてる。


それを柚葉に報告したところ。


「ほらね~うまいこといってんじゃん!その調子でもっと仲良くなれっ!」



ぐっ!!と親指を立てられ超喜ばれた。。。



けど、接しやすい!っていうのと、その人ともっと仲良くなりたい!好印象!っていうのは必ずしもイコールじゃないと思うんだよなぁ…。



今日も例のごとく彼氏と放課後デートの柚葉。



なんとなく下校ラッシュの人混みに紛れたくなくて、教室に残っていた私。


「喉渇いた…。」



考え事をしてたらなんだか喉が渇いた。


携帯と財布、貴重品類だけを手に持ち自動販売機のある購買に向かう。