部活帰り、いつもと変わらぬ様子の君。
それがユニフォームでも規則だからでも、理由はなんでもいい。
君はボクとお揃いのタオルで汗を拭う。
「ちょっと話があるんだけど……いいかな」
そう後ろから問いかけるボクに振り向きながら見せられる笑顔は、やっぱりボクが一番好きな君だった。
ボク、君とあの子のこと、応援できないんだ。
そう言ったボクに君は驚きもせず、眉を下げ穏やかに、もしかしてあの子のことがお前も好きなのか?と。
違う、違う、そうじゃないと心が否定するのに、一瞬迷って君の顔色を伺うボクに、やっぱりそうなのかそんなことで俺たちは壊れたりしないよと君は言う。
いや、壊れるだろうな、きっと。