君との距離


「拓くん?」


美玖は死にそうな目をしていた。




「プリント届けに来たんだ。」




「…ありがとう」




「大丈夫?」




その言葉を言った瞬間美玖に睨まれたような気がした。



別人のような気がした。




「関係ないでしょ…」




重く、暗い声が部屋中に響いた。




「関係あるよ!!」





「なんで」





「クラスメイトだもん」




「‥拓にはわからないよ」