君との距離

帰り道


足取りが重くなる。




「ここだよ」




でっかい一軒家。





「プリント届けたほうがいいし直接話したいだろ?まあここで見守ってあげるから」




上から目線だな。




ピンポーン




『はい』




『美玖さんと同じクラスの白河です。プリント届けに来ました。』




『あ、わざわざありがとう』




と言ってドアを開けてくださった。





「美玖と話す?」




え・・・・・・・・・




心の準備ができてないんですけど。




「いや、具合悪そうなのでいいです」




「あの子風邪ひいてるわけじゃないのよ」





え・・・・・・・・・・・・・・




「そうなんですか?」




話が違うじゃないか。




「まあいろいろあるのよ。白河くんなら大丈夫よ。行ってあげて」





おそるおそる2階へ上がる



ガチャ