君との距離

「手が止まっている。」


部活の時、和樹に指摘された。




「ごめんごめん」



「今日変だぞ?なんかあったか?恋愛?w」




「なわけw」



この部活は欠席者が多い。



だから今は2人しかいない。




「そんなに心配なら藤崎さんの家寄っていけばいいのに」





「え?なんでw」




「勘だよ。おっと?図星だったりして」





「うっせぇなー。違うし」




「てか、藤崎さんの家知らないか。教えてあげるよ」





「なんでそうなるんだよ」





「みりゃわかる。藤崎さんだってお前がお見舞いに来てくれたら嬉しいと思うけど?」





「そうか?」





「よっし。書けたから早く終わろう」





「え、終わっていいの?」




「書けたら帰っていいの。うちの部活は。お前は家で書いてこい」





「あ、うん・・」