タッタッ



図書室へ向かう。




こんなに走ったの久しぶりだな。





ガラガラ



扉を開けると人の気配が全くない図書室。




藤崎さんがいるかどうかも疑う。





「こっちこっちー」




藤崎さんが手招きしてくれた。





「ほんと広い。」






「なんでここに皆が来ないのかわからない。でもひっそりとできるから私はここが好きだな。」





本を見ながら藤崎さんは言った。






「俺もここ気に入った。」





「そう?でさ、小説部だから小説書かないといけないんだけど・・全然思いつかなくて一緒に考えてほしいな~と思って誘ったのが本来の目的なんだ。」





作文用紙1枚を取り出して話してくれた。






「大変そうだね」





「最初はめっちゃネタ思いつくんだよ。私の場合はさ」





頭を悩ませながら書いていく藤崎さん。




小説を読むのは好きだけど書くとなると難しいな。






さすがに自分の黒歴史について書くわけにもいかないし。





頭がこんがらがってきた。