朝、学校に向かう。


この通学路も少しだけだが慣れた気がする。



「おはよ。」


クラスの男子に話しかけられる。




「お、おはよ」




「なんでそんな緊張してんだよーあ、拓って呼んでもいい？そろそろ」





「うん。いいけど」





呼び捨てで呼ばれるなんていつぶりか。





「俺は和樹。よろしくな」




「うん。よろしく」




学校に着いて荷物を整理していたら。






「ない・・・！」




２日目、まだ馴染めてないのにもかかわらず数学の教科書を忘れてしまった。




しかも隣の席の人来ないし。





落ち込みながら朝の会が始まった。




「あ、そうだ白河くん終わったらちょっと来てもらえるかな？」





「あ、はい。」




なにかやらかしてないよなｗ





「白河君はどこか入りたい部活ある？」





「部活・・ですか？」




「そう。これ一覧だからなるべく早く決めてちょうだいね



あ、白河君って前の学校で部活入ってた？」





前の学校。　ＮＧワードだ。






「は、はいってないです」





「あら。じゃあこの学校をきっかけに入ってみてもいいかもね。運動部は難しいかもしれないけど一応一覧表渡しておくわね」





「ありがとうございます！！」




その時、思いもよらないことが起こった。





「藤崎さん・・！」