「というわけで、18歳を迎えた貴女と
『婚前同居』をするんですよ。」

「……婚前、同居……。」

「ええ。要するに『同棲』です。」









幸次郎さんはそう言うと


元いたソファに再び腰掛けて、足を組み




ティーカップを手にして
そのまま優雅に紅茶を飲んだ。








そしてそれを再びテーブルに置くと




静かに私を見下ろして

妖しく、口角を上げる。










「これからどうぞよろしく、『奥様』?」

「っ……!」










(お父さん、お母さん……何で、何で…)









勝手にこんなこと
決めちゃったの─────?!?












私の心の叫びが両親に届くことなく、
2人の同居が始まりました。