桜が青空に舞い散る。 少し肌寒い風が火照った体にはちょうど良かった。 決して暑くないはずのこの心地のいい気候の中、 私は緊張でじっとり汗をかいていた。 何度も遠目で見ていたこの橋。 今ここに立っていることが夢のようだ。 私、桜庭 凛は 今日、5年越しの想いを告げる。 人生初めての告白。 まともに話したことすらない、私の初恋の人。