仮に君と恋をしたなら




楽しくて賑やかなお昼休みはあっという間で、真山と二人で食べる楽しさとはまた違って新鮮な時間だった。

午後もノートを開いてはお弁当の献立を考えるもまるでピンと来ない。井澤と木戸が卵焼きとウインナーと唐揚げは絶対と強く押していた為、それは入れることにした。あとは真山の好きな食べ物…何がいいだろう。

授業中、先生の声がどんどん遠くなっていく。ヤバイちょっと熱が出だしたかもしれない。

私は首や額に手を当てて体温を測った。手が元々冷たいのもあるが微熱はありそうだ。微熱程度なら放課後の委員会も乗りきれるだろう。

放課後になり、席を立つと真山が私の席まで来た。



「山田、今日これから委員会だったよな?」

「うん」

「じゃ、俺教室で待ってるから」

「え、いいよ。先に帰ってくれて」

「なら、委員会行くな」



私が遠慮すると、真山は食いぎみにそう言った。真山が目茶苦茶なことを言っている。おかしい。まさか、私の体調の悪化に気づいている…?



「何言って…」

「って言ってもお前は行くんだろ?だから、待ってるから。体調悪いんだろ?送ってくから。サッと委員会行ってここに戻って来い」



ああ。やっぱり気づいていたか。さすが、真山。敵わないな。



「ん。行ってきます」

「おう、行ってこい」



真山は私を送り出してくれた。