仮に君と恋をしたなら




先生が教室に呼び戻してくれない。まさかの45分立ちっぱなし。チャイムが鳴り、教室でガタガタと机と椅子の音が聞こえると挨拶を終えて一番に教室を出てきた先生が驚いた顔で私たちを見た。



「つ、次からは騒ぐんじゃないぞ」



そう言って、先生は去っていった。かなり動揺が見えた。



「あれ、絶対忘れてたな」

「もう、座りたい…教室入ろ」

「俺、まだ余裕だけどな」

「一人で立ってろ」



とは言ったものの、真山と居ると時間が経つのが早い。真山が居たら私もまだまだ立ってられる気ぐらいはしている。体力的には自信がないけど。



「おかえり~。はい、今日中に返すならどーぞ」



紫がさっきの数学のノートを貸し出してくれた。



「友よ!マッハで写す!」

「あ、俺も!」

「真山、邪魔しないでよ?」



ノートを半分に折り畳み、私の背後から覗き見ながらノートを写す真山。



「私の貸そっか?真山」

「おー、サンキュー」



悠が真山にノートを貸し、真山は自分の席に戻ってノートを写した。