仮に君と恋をしたなら




「はい、逮捕~!!」



翌朝、私は悠と紫に両腕を拘束され、教室まで連行された。席に座らされ、机に写真を突きつけられた。



「ネタは上がってるのよ、白状しなさい」

「昨日、隣のクラスの男子に告白されたって」



情報、早!
昨日の今日で…しかも、現場押さえられてるし。
写真部恐るべし。



「ウチの部の子が告白現場に遭遇して押さえてきたの。昨日は実都の話題で、持ちきりよ~」

「で、相手の名前は?何してる人?」



事情聴取が始まった。



「小宮圭輔。同じ美化委員の人だよ」

「山田…と、大塚と前川もおはよ。何やってんの?」

「彼氏ご登場~!!今、実都の浮気調査中」

「浮気?」



紫が真山に写真を見せた。



「あー、知ってる。こいつ俺のダチだし」

「えーー?!友達の彼女に告るとかどういう神経してんのコイツ」



真山、それじゃ悠の言う通りだよ。何とかフォローして。



「違う違う。小宮の方がずっと山田のこと気にかけてたから、俺が悪いんだよ。気持ち伝えたいってんで俺が山田を行かせたんだ」

「何それ~、真山が実都を奪った感じ?」

「そーなるな。だから、責めるなら俺にしてくんない?」



何で?
それじゃ、真山が悪者になっちゃうじゃん。