仮に君と恋をしたなら




仮でも彼氏がいる場合はやっぱりダメか。気があるって知っちゃったからなー。本当に告白早まったよー、小宮!知らなかったら悩まず普通に友達になれてたのに。



「…」

「真山のこと気にしてる…?」



あ、バレた。



「真山には俺が山田さ…山田に告白すること多分バレてる」

「え、何で?」

「購買で真山に、山田に告白されたのか聞いた。そしたら、気になるなら自分で山田に聞いてみろって。それで、ここに来るように伝えてほしいって頼んだから」



なんだそれ。
真山め。そんな話聞いてないぞ。知ってたのか!



「あれ、小宮は真山と面識あるの?」

「真山とは中学の時、塾が一緒だったんだ」



知らないとはよく言ったもんだ、大嘘つきめ!



「へー、そうなんだ。いいよ、友達」

「ありがとう!宜しく」

「こちらこそ」



真山の友達なら信頼できるし。友達になってもいいよね?

告白されたとはいえ。



私たちは少し話して、そのまま校門の方へ向かった。グラウンドでサッカーをしていた真山が私たちに気づいて、私が呼ぶ前に走って来た。