仮に君と恋をしたなら




告白だったーー!!!

え、どうしよう…あ!返事…返事?!
何て言えばいいの?どうしよう、パニック!!

とりあえず…!



「…ごめんなさい」

「真山に…告白したって本当なんだ?」

「え?あー・・・」



そうだった。そういうことになってたんだ。
こういう話って流れんの早いよな。



「…」



なんか、嫌だな。
せっかく告白してくれた人に嘘つくの。



「付き合ってるんじゃ、仕方ないか。もし、一緒に掃除した日に告ってれば、少しは考えてくれた?」



嘘で答えたくないな…



「あの!ごめんなさい…本当失礼なこと言うと、私…その…よく知らなくて、名前も…だから、真山は関係なくて…本当にごめんなさい」



深く深く、頭を下げた。



「あ、いや頭上げて。…そーだよな。俺が一方的に気になってただけだし。隣のクラスの小宮圭輔(コミヤ ケイスケ)。これから宜しくってことで…名前、そういえば呼ばれたこと無かったな」



本当にすみません。
うろ覚えの人を「あの」とか「ねえ」とかで呼んで。