裏庭の花壇は先日の委員会で私が清掃担当した場所だ。何か不備があったのかな。
「告白だったりしてな」
「え、男?」
「うん」
裏庭の花壇の清掃は私ともう一人女子がいて、あと一人の男子の方か。うろ覚えで名前も出てこないな。顔は何となく覚えてる。
「あんまり面識ないけど。一緒に掃除しただけだし。掃除やり残しがあったのかも。チェック無駄に厳しいからやり直しとかザラなんだよね」
「あー、夏のプール掃除とかな」
「あれも、業者に頼めって話。結局美化委員総出だし」
「面白かったけどなー」
真山は美化委員ではないのにその時、手伝ってくれた。
「花壇何すんの?手伝おっか?」
「雑草取りとゴミ拾い。いいよ、そんなやり残した覚えもないし、すぐ終わるよ」
「じゃ、待ってるわ」
「え、先帰れば?」
真山が少し照れくさそうな顔をした。
「い、一応…恋人だし?」
「ちょ、やめてよ。その変な感じ出してくんの」
私まで真山の照れが移ったじゃないか。
それに、一緒に帰るのなんて日常で、委員会とか居残りで合わない日以外はいつも一緒に帰ってるというのに。
「だって、口にすんのコレ結構恥ずかしーって」
「あはははは」
「何、笑ってんだよ!」


