優来side

あの相談からというものの神崎とはよく喋ってる。「おはよ」「お疲れ」「おやすみ」そんな何気ない連絡も毎日のようにするようになったし、学校でもよく話す。でも最近の私は少しおかしい。神崎と話してると胸が痛くなる。痛いのは嫌いだから話したくない。でもそれでも痛くなる。なんだろこれ。
「なぁー。佐伯聞いてる??笑」
私がそんなことを考えてたら神崎が話しかけてきた。
「あー聞いてる聞いてる!!えっとなんだっけ、ノート提出したかだっけ??」
「そそ。佐伯ノートどうせ出してないべ??」
はぁー!確かに私も出してないけどそれこっちのセリフだから!!
「そうゆう神崎もどうせ出してないんでしょ!」
「バレた??」
そう言って神崎は微笑む。ずるいよ。また痛くなる。
「お2人さん邪魔してごめんなんだけど、優来!次体育だよ行こう!」
紗奈だ。胸がすごい痛かったから助かった。
「邪魔なんかじゃないよ!行こう行こう!じゃあ神崎じゃあね!」
「おう!やべっ俺も行かなきゃっっ」
そう言い神崎は走っていった。
今日の体育はマット運動。先生はやる気のある生徒だけ見てるから私たちは喋り放題!!
「さぁ、佐伯優来さん??ぜーんぶ話してもらいましょうか!」
なんて紗奈はニヤニヤしながら言ってきた。
「何言ってんの。私と神崎はただの友達なんだから。」
もー紗奈ったらテンション高すぎだから!
「あんだけ喋ってんのに!?優来あんた実は神崎のこと好きなんじゃないの?」
「へっ!?」
紗奈が変な事言うもんだから間抜けな声出しちゃったじゃん!
「もっ、やめてよ紗奈!全然そんなんじゃないから!!むしろ神崎と話すと胸が痛くなるから嫌になるくらい!」
「え。優来。痛いってそれ好きってことだから!ドキドキしてるってことなの!」
え。。。全然気づかなかった。私神崎のこと好きなの??
「何固まってんの!!好きなんでしょ?告白はしないの??」
告白って私が神崎に!?
「いやいや、紗奈展開早すぎるから!」
結局紗奈とずっと私と神崎の話して体育の時間は終わった。