紗奈side

私は藤崎紗奈!ごく平凡な中学生!!突如私たちのクラスに転入生が来た。私は朝の噂を聞いた時からドキドキが止まらなかった。どんな子が来るのかな♪
「はい。席つけー。転入生を紹介するぞ。」
「佐伯優来でーす。部活は帰宅部でしたー。よろしくお願いしまーす。」
私たちのクラスの転入生は佐伯優来ちゃんという少し近寄りがたい気がする女の子だった。休み時間になるとみんな優来ちゃんを見に廊下に集まってる。そんな中でも優来ちゃんはどこかを睨みつけたようなでもどこか寂しそうなそんな顔をしてた。私は勇気を出して声をかけてみた。
「佐伯優来ちゃん??私は藤崎紗奈!よろしくね!!」
すると優来ちゃんは一瞬少し驚いた顔をしたあと自己紹介の時と同じように私と話した。最初は近寄りがたいと思ってたけど話してみると普通の子で話してて楽しかった。
私は優来ちゃんを優来と呼ぶようになった。でも優来はよく前の学校と今の学校を比べる。まるでこの学校を馬鹿にしているかのように...
優来と廊下を歩くと決まって優来の悪口はそこら中から聞こえる。でも優来はなんともないような顔で歩き続けるの。
私と優来は2人でたくさんのところに買い物も行った。
気がついたら年が明けて季節は冬の終わりに近づいていた。そのころには優来にもそれなりに友達が出来て楽しく学校生活を送ってた。