優来side

今日はついに蓮音と初デート!つってもダブルデートだけどね!(笑)
蓮音に誘われたのが水曜日で私はそれから木曜、金曜、土曜ってうずうずしててようやく今日の日曜がきた!まあこんなに楽しみにしてたことは誰にも内緒だけど!あのあと、場所は水族館に決まって余計楽しみになっちゃったんだよねー!
待ち合わせ時間より少し早めに来ちゃった。張り切りすぎたかな??って思ったら蓮音と結衣はもう着いてた!
「おはよ!待たせてごめんね!」
「優来おはよ!全然待ってないし、まだ時間になってないし!それにしても龍哉遅い!ねえ神崎!なんで龍哉と一緒に来なかったの!」
結衣が佐藤の不満を全部蓮音にぶつけててなんだか笑えた。そして待ち合わせ時間の5分後
「ごめんごめん!途中でお婆さんがさ!」
いや絶対嘘でしょ(笑)佐藤嘘つくの下手すぎるんだけど!
「はいはい、くだらない冗談いいからさっさと行くよ!」
結衣が佐藤にバンバン文句言っててさっき以上に笑えた。
「大原と龍哉。夫婦喧嘩はその辺で。」
「は!?蓮音あのなー。俺はな、怒られてるんすよ。助けてくださいよ!」
蓮音に助けを求める佐藤がなんだか小学生みたいで結衣も呆れてる。
「遅刻した佐藤が悪い!」
「さっすが優来ー!わかってるねー!」
結衣が高いテンションで言った。佐藤と結衣はどこか似てる。似たもの同士相性がいいのかな??何でも言い合えるのって少し羨ましかったりする。
電車に乗って、水族館についた。電車は長かったけど佐藤と結衣の夫婦喧嘩(?)のおかげですぐに感じた。
そして今私たちはというと...
「絶対イルカショー最初に見るべき!見たいもん!」
って結衣。
「はぁ!?あのな、イルカショーってのは最後にとっとくもんなの!」
って佐藤。
「まあまあ落ち着けって。イルカショーは昼に見ればいんじゃねえの??」
って蓮音。
「ねえねえ、優来はどうなのー?」
いや、大原さん。そこで私にふりますか...(笑)
「私は見れればいいかな??お昼でいいんじゃない?」
私本当は最初に見たいんです。でもそんなこと言えないっしょこの状況!
結局イルカショーはお昼に見ることにした。
その間私たちはいろんな魚を見てたんだけど
「なあ。別行動しねぇ??俺と結衣。蓮音と優来。」
ええええ!2人とか心臓持たないよ!
「ああ、じゃあイルカショーの10分前に集合な。」
って蓮音勝手に!!
あーもう!ド緊張だよ!結衣に助けを求めようとしたけど、佐藤ともう行っちゃったし...
「優来なんか見たいのある?」
んー。昔から水族館の大きい水槽が苦手な私は...
「んー。クラゲとか??」
クラゲは小さすぎたかな?
「優来って態度でかいくせに小さいの好きなんだな(笑)」
私そんな態度大きいかな??転校してきた時のこともあるからね...
「あ。なあジンベイザメとかエイとかいろんなのいる水槽行かね??」
それはつまり、あの大きい水槽ですよね??無理無理!怖いし、でも怖いなんて言ったら蓮音に引かれるかな。
「私ね実は......」
なかなか言えない。
「どした??」
「ペンギン!ペンギン見たいの!!」
やっぱり言えなかった。
「ペンギンか!行こうぜ!」
蓮音は何も気づいてないっぽい。
「優来!あと10分しかねえし、最後はデカイ水槽行こ!」
蓮音なんでわかってくれないのかな。私そんなにわかりずらい?
「違うのみたい。」
「もう見たじゃん。なんでそんなにキレてんだよ。」
キレてる??蓮音が何もわかってくれないからじゃん。
「何もわかってないね。大きい水槽には行きたくないの!」
あ。またやっちゃった。これじゃ紗奈のときと一緒だ。
「優来もしかして怖い...とか??」
え??蓮音気づいたの?私は黙って頷いた。そしたら蓮音は笑って
「なんだよ!もっと早く言えよ!大丈夫!俺もいるんだから。行こ??」
そんな事言われたら
「うん!」
こう言うしかないよね。
その後、結衣たちと合流してイルカショー見てお土産屋さんに行った。
「このイルカ可愛い~ねえ結衣見て!」
「ほんとだ!じゃあ優来、神崎と色違いで買ったら??」
蓮音とおそろい!?
「なあ結衣ー!」
「あ!龍哉に呼ばれてるから。神崎ー!こっちきて!じゃあ頑張ってね!」
って結衣は佐藤のところに走ってった。
「優来どした??」
もう言うしかないよね?
「これ色違いで買わない??」
「いーじゃん!買おうぜ!」
蓮音は意外とノリノリで楽しんで買ってくれた。私今幸せ。