優来side

今日もまたつまんない日。休み時間になればみんなの笑い声が聞こえる。思わず耳を塞ぎたくなる。そんな風に思ってたら佐藤龍哉とかゆう奴が話しかけてきた。初対面なのになんか図々しい。だけどなんでか許せちゃう。そんな奴だった。私はいつのまにか思ってたこと全部話しちゃって、そしたら本気で怒られて。佐藤の紗奈と神崎を思う気持ちは本当にすごかった。こんな人がいてくれる2人が羨ましくなった。だから、2人の為にも佐藤の為にも私は紗奈に謝って神崎にも連絡してみることにした。
その日の放課後。
「ねえ紗奈ちょっといいかな??」
私は帰ろうとしてる紗奈を呼び止めた。紗奈は何も言わずに黙って頷いてついてきてくれた。
「あのね、紗奈。その...。ごめんなさい!」
周りの目なんか気にしないで私は紗奈に謝った。
「優来、私もごめん。八つ当たりするほど辛かったんだよね??」
紗奈...。優しすぎるよ。こんなん100%私が悪いのに。
「よし!!もう仲直りだね!優来、神崎のこと無視しないでちゃんとぶつかんなよ!?」
紗奈は満面の笑みで言ってくれた。大好き。私のキャラ的に口に出せないから心の中で言うね。
「今日連絡してみるー!!紗奈!じゃあね!」
私は紗奈に手を振ってから全力で家まで走って帰った。
そして神崎に迷わず電話をした。文章じゃ通じるもんも通じないでしょ?
「もしもし、神崎??あの、本当にごめんね。私紗奈と色々あって...「なあ佐伯。今から会える??」
「え??」
「話したいことがある。」
話したいことって??怖い怖い。本当に嫌われたのかな。
「じゃ、学校の前集合な。」
今から神崎と会うの!?え。嘘!急がなきゃ。
私は急いで学校に向かった。学校に行くとすでに神崎がいた。
「ごめん。お待たせ。」
「あ。急に呼び出したの俺だし、今来たばっかだし。」
2人の間に沈黙が流れた。
「あのさ」
「俺さ」
重なった。
「神崎からいいよ!」
「いや、俺大したことじゃねーから。」
「じゃあ。あのさ、連絡無視したりして本当にごめん!」
これ以上譲り合いで気まづくなるのが嫌だから遠慮なく言わせてもらった。
「紗奈と色々話してたらなんか気まづくなっちゃって、避けたりもしてた。本当に自分勝手だよね。ごめん!」
そしたら神崎は微笑んで
「俺、佐伯のこと好き。付き合ってください。」
え!?理解できない。まって。付き合うって私と神崎が!?
「私に言ってんの?」
「ここにお前しかいねーじゃん(笑」
信じられない。ありえない。でも、紗奈にもいい報告したい!
「私でいいなら!!」
私は神崎と付き合う事にした。

次の日
「紗奈ー!!あのね、私神崎と付き合うことになった!」
私がいきなり言うもんだから紗奈は驚いてる。と思いきや、
「まって優来。テンション高すぎだから!」
大口開けて手を叩いて笑ってる紗奈の姿があった。
「おめでとう!」
素直にすごく嬉しかった。その紗奈の顔を見て思い浮かんだのが佐藤だ。
「朝から幸せるんるんですなー。お2人さん!」
噂をすれば。ってやつ??神崎と佐藤がちょうど来た。しかも佐藤はもう私たちのことを知ってるっぽい。まあいいっか!
「おはよ。」
神崎が挨拶してくれた。それだけで私の心臓はうるさいくらいに鳴り響いてた。
今幸せすぎるよ。紗奈、佐藤そしてなにより神崎。ありがとうね。