龍哉side

俺は佐藤龍哉!!明るく元気に楽しくって感じかな!
最近俺の友達の蓮音と転入生の佐伯とかいう奴がよく喋ってる。俺は最初あんまり佐伯に良いイメージもってなかったんだけど、蓮音が仲良くするのは大体良い奴だからな!!俺みたいな(笑)
でもなんか最近は全然話さねーし。蓮音も元気ねーんだよな。
まぁ、そんなわけで俺がギクシャクしてる2人の仲を取り戻してやろうと言うわけよ!
佐伯と仲いいのは確か...紗奈??だったよな??
俺と紗奈は実は小学校からの仲だからお互い名前で呼びあってる!!さっそく紗奈に聞いてみっか!
「おい紗奈!!」
休み時間佐伯を見ながらも暇そうにしてる紗奈に話しかけた。
「あ!!龍哉。なに??」
「俺さ、蓮音と佐伯の仲取り戻してーんだけど、俺佐伯と話したことねえし、よくわかんねえから協力してくんね??」
紗奈は驚いてた。俺が紗奈に頼み事するなんて初めてだからな。
「私も2人の仲取り戻したいんだけど、原因私だし優来とは今話せないし、どうしたらいいんだろ。」
紗奈は泣きそうな顔で言った。そんな顔されたら頼みずれーよ!!でも紗奈を見て俺は決めた。絶対に絶対に紗奈と佐伯を仲直りさせて蓮音と佐伯の仲も取り戻す!!
俺は次の日さっそく佐伯に話しかけた。
「佐伯だよな??俺佐藤龍哉!!まあ同じクラスだしよろしく!ちなみに蓮音とは仲良しだから!」
佐伯は何だか意味わかんないような顔してる。でもチャンスは今しかないと思うから俺は迷わず続けた。
「いきなりごめんな。しかも俺あんま話まとめんのとか得意じゃないから大事なことだけを言うな。まず、紗奈と仲直りしてほしい!!あと蓮音の連絡とかも無視しないでやってほしい!」
俺、ちゃんと言えたよな??
「本当にいきなりだね。でも、悪いんだけど紗奈とはもう仲直りできないよ。私が八つ当たりして嫌われたし、神崎もとっくに私のことなんか嫌いだよ。」
佐伯は見かけによらず弱気な言葉を並べた。それに俺は無性にイライラした。
「なんだよお前。生意気なのは外見だけかよ。紗奈と蓮音がお前のこと嫌いだったら俺は元からこんな話しねーよ。お前さ、面と向かって嫌いって言われんのが怖いだけなんじゃねーの?だからそうやって自分に言い聞かせてんだろ??もっと生意気になれよ。」
佐伯は開いた口が塞がらないみたいだ。俺言いすぎたか??
「確かにあんたの言うとうりだよ。なんかありがとう。今日神崎に連絡返す。あと、紗奈に謝るわ。」
意外と素直でいいとこあんじゃん。俺は佐伯を心からいい奴だと思った。