私が弁当をひろげると


「はあ…」


「どうしたの、花ちゃん?」


ため息をついた花ちゃんに問いかけると

あわてて口をおさえ、


「え!?今口に出してた?」

「あ、いや…ため息ついてたから…」

「あああ…」


顔が真っ赤になってる花ちゃんを見て


「あ、悠也の事?」

「へっ!?ち、ちがうよっ!」


さらに顔を赤くし、私は悠也の事だと確信した


「いつから幼なじみやってると思ってるの、花ちゃんの事はすぐ分かるよ。…話してくれる?」


「う、うん…分かった」