私はその光景を見て

思わず体が止まってしまった


「芽衣ちゃん?」


花ちゃんの言葉でハッとした私は


「あ、ご、ごめん!行こ!」


中学の時から同じようなことは何度かあった

でも私には何も言える立場じゃなくて

ずっと心の中で泣いていた


だから


分かってるはずなのに

この想いは心の奥に閉まっておく


そう決めたのに



何で自ら傷付く方にいっちゃうんだろう。

逃げるように走った私は授業に

ギリギリ間に合った


そんな走ってる所を


あなたに見られてるなんて知らずに。