「っ、」
思っていたより近い嵐くんの顔に、一瞬で顔が真っ赤になる。
教えるのに夢中になりすぎて、距離がすごく近くなっていることに気が付かなかった。
「雨ちゃん顔真っ赤」
そういって微笑む嵐くん。
「そそそりゃ、こんなに近かったらっ…」
「雨ちゃん可愛い。」
そんな爆弾を落とすものだから更に顔を赤くなる。
おまけに頭をぽんぽんとされる。
あたふたする私とは違い嵐くんは余裕のようで、私を見つめ続ける。
「雨。」
そんな時、聞きなれた声より少し低い声が聞こえた。
「た、太陽くんっ」
まだ真っ赤であるであろう顔のまま、話しかけてきた太陽くんを見上げる。
その表情は怒っているように見える。



