その瞬間次のバス停についてしまい、降りる人がいっぱいいるみたいで人が一気に動き出す。



言うまでもなく私はその波に押しつぶされそうになる。








ふわっ


「たっ、太陽くんっ!」


「ごめんね、こうしてないと雨押しつぶされるから。」




太陽くんに抱きしめられた。





太陽くんの体幹は凄くて人に揉みくちゃにされても全くよろけない。そのおかげで抱きしめられている私も立っていられる。





いい香りだなぁ〜。



昔から近くにある変わらない香り。




いつの間にか私よりずーっと大きな身長になったけど、私のことを抱きしめる優しさは変わらない。






…なんだかお父さんに抱きしめられてるみたいで落ち着く。