雨ちゃんと太陽くん【完】





「………あ~、あれね。」




それだけ言って少し黙り込み。










ふわり、私にキスをした。










すぐに離れた唇。



「たたたた太陽くんっ!!」



私の顔面が真っ赤に仕上がってしまった。

話しの脈絡と関係なさすぎてびっくりするよ!


太陽くんだって少し顔が赤くて、なんだかもどかしい。





「消毒した。」




「…消毒?」




「あの歓声、俺が新井さんにキスされたからなんだ。」





その瞬間私の思考回路が停止する。




『だから雨で消毒』なんて微笑むけれど、問題はそこじゃない!




「…キスされたの?」



「いきなりで止められなかったんだよ。」



悪びれもなく言う太陽くん。