雨ちゃんと太陽くん【完】





「……私も太陽くんのことが好きっ」



ドキドキしながら応える言葉。








「なら両思いだ。」








そう言ってまた微笑んで、抱きしめてくれた。



暖かいぬくもりに、落ち着くような、ドキドキするような。




「絶対離さないからね?」



「うん、」




この時間が永遠に続けばいいのに。





「そういえば風花ちゃんは?」




太陽くんから身体を離し一番気になっていることを聞く。





「新井の告白は断ったよ。…公開告白は参ったけどね。」



恥ずかしそうに笑う太陽くんに、少し嫉妬をしてしまう。




「歓声が聞こえたからつい、付き合ったのかと…」